昔から6月6日は習い事を始めるのに良い日とされています。
「楽器の日」、「邦楽の日」、「いけばなの日」などのお稽古の日と正式に定められています。
芸事のお稽古は6歳の6月6日から始めると上達するという故事の由来は、世阿弥(ぜあみ)に行きつきます。
世阿弥(1363年~1443年)は、
室町時代(1336年~ 1573年)の能役者であり能の作者。
『風姿花伝(ふうしかでん)』という能の書物を執筆し
能を芸術の域に大成させました。
以下、『風姿花伝』の引用です。
「この芸において、大方7歳をもて初めとす。このころの能の稽古、かならずその者自然といたすことに、得たる風体あるべし。舞・はたらきの間、音曲、もしくは、怒れることなどにてもあれ、ふとしいださんかかりを、うちまかせて心のままにせさすべし。さのみに、善き悪しきとは、教ふべからず。あまりにいたく諌むれぽ、童は気を失ひて、能ものぐさくなりたちぬれぽ、やがて能は止まるなり。ただ、音曲・はたらき・舞などならではせさすべからず)」。
(16-17)(「花伝書(風姿花伝)」;川瀬一馬校注,講談社,16-17頁を示す。
要約すると、
「能楽の稽古は、だいたい七歳くらいで始めるのが良い。
子どもが自然にやりだす仕種のなかに、
きっと得意とするものがある。
心のままにさせておくのが良い。
あまりこまかく教えたり、
やかましく注意したりすると、
子どもはやる気をなくしてしまって、
能は止まってしまう。
この段階では大人の真似はさせず、
能に基本的なこと以外はやらせてはいけない」
といった内容です。
「子どもの感性にまかせて自由にのびのびとやらせよう」
という趣旨は、今も昔も通じるものがありますね。
お子様に限らず、何か新しい習い事を始めてみようかな……
という方は、感性にまかせて何かを初め、輝く未来を創り出すのも素敵ですね。
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